2018年5月25日
第5回『レポート指南書』入門ゼミ開催
大学生に必要なレポートや論文を書く力をワーク形式で身につける、『レポート指南書』入門ゼミ。
今年度はよりパワーアップしてお届けしております。
第5回「極める、引用! ―先人の知恵を借りる技―」は5月21日~の週に計4回開催されました。
今回は、学習支援センターのライティング窓口でも質問が多い、引用の仕方について。
(1)なぜ引用が必要なのか(Why)
(2)剽窃について理解しよう
(3)引用の仕方を取得しよう(How)
の三本柱でお届けしました。
(1)なぜ引用が必要なのか
……いくつか考えられますが、一番大事なのは、客観的な根拠を示すためということです。
「自分だけではなく、他の人もこう言っている」ということが示せれば、
自分の主張の妥当性が高まり、説得力のあるレポートになりますね。
(2)剽窃について理解しよう
……剽窃とは、盗用、パクリのことです。
「コピペはだめ」ということは皆さんわかっているかと思いますが、
悪気がなくとも、引用のルールを守らないと剽窃になってしまいます!
(3)引用の仕方を習得しよう
……引用には大きく2つのタイプがあります。
1つは、参照した文献の内容をそのまま示す直接引用
(料理に例えれば、材料を生のまま使うイメージ)。
もう1つは、文献の内容を要約や言い換えによって示す間接引用
(材料を加工して使うイメージ)。
レポートの中ではこの2タイプをうまく使い分けていきましょう。
引用した箇所が長い場合は、間接引用をすることが多いですね。
そして、書誌情報の示し方2タイプもご紹介しました。
社会科学系でよく使われるリスト参照方式(ハーバード方式)と、
人文科学系で好まれる注記式文献目録方式(バンクーバー方式)です。
『指南書』24~25頁を見ながら、それぞれの書き方をおさえてもらいました。
ただ、これはあくまでも一例であって、
研究者は論文を投稿する雑誌それぞれが定める書式に従って書いています。
授業のレポートでどうすればいいか悩んだら、先生に確認すると確実ですね。
ワークでは、仮想の本を仮想レポートに引用するという設定で、
実際に直接・間接引用をしてもらいました。
必要な情報が書けているか? 書けていても、書く場所は合っているか?
……チェックポイントが多くて大変ですが、グループで学び合いができたと思います。
いよいよ最終回! 次回の『指南書』ゼミは推敲の仕方についてです。
これまでの復習も兼ねていますので、参加したことがない人も大歓迎✨
たくさんのご参加をお待ちしています。 (SLAライティング担当)