2016年6月28日
第3回アカスキ・セミナー「〈大学生式〉ノートの取り方」
みなさん、こんにちは!
今日のブログでは、前回に引き続き、第3回アカデミックスキル入門セミナーの内容をお伝えします。
「〈大学生式〉ノートの取り方 ―たかがノート、されどノート―」
ノートを取ることがなぜいいのか
ノートの取り方? ノートってそんなに大事なの? と思う方、いらっしゃるのではないでしょうか。
ノートを取ると、どんないいことがあるのでしょう?
① 授業を集中して受けられる
みなさん、毎日たくさんの授業を受けていると思います。
どの授業でもコンスタントに集中している自信はありますか?
体調、気分、機嫌に、集中力は大いに左右されてしまうもの。
それではもったいないですね。
授業は最初の1分が勝負と肝に銘じましょう。
「ノートを取るぞ」という形から入り、「手を動かす」ことで体から集中モードに。
② 新たな疑問点が見つかる
大学生の学びとは、知識を取得するだけではなく、それを復習して自分なりの疑問点を見出し、
その解明のために研究することなのです。
つまり、研究の第一歩は復習を重ねることです。
予習と同じくらい、復習が大切です。
復習のきっかけを作るためにノートを取る、という姿勢でいることをおすすめします。
③ 話を整理する習慣が身につく
話を整理するとは、論理と要点をつかむということ。
これは就活、就職、進学したときにも大いに役立つスキルです。
例えばあなたが仕事でプレゼン、あるいは学会で研究発表をするとします。
質疑応答の場面で、質問の論理と要点がつかめなければ、
とんちんかんな答えをし、恥ずかしい思いをしてしまいます(経験談)。
今のうちから、ノートを取りながら話を整理する習慣を身につけましょう。
どのようにノートを取ればよいのか
整理されていて復習しやすいノートのために、今回提案した大原則は4つです。
① 日付と授業タイトルを必ず書きましょう。
これさえすれば、全教科1冊のノートにまとめても大丈夫!
ノートを家に忘れがちなうっかりさんにはおすすめです。
また、ノートと手帳を一体化させるという斬新な工夫をしている先輩もいました。
手帳なら日付が付いているから安心。
本腰を入れたい授業のノートは、こうして常に持ち歩き、
閃きや引っかかりをいつでも書き足せるようにするといいですね。
② 色は3色くらいがおすすめ。
色をたくさん使って書くのは楽しいですが、色分け自体に夢中になって、内容がお留守になってしまいがち。
パッと見てわかりやすいノートにするため、3色程度での色分け
(黒の他に、青は要点、緑はあなた自身のメモなど)が効果的です。
ちなみに色鉛筆も使いやすいですよ。
ハイスピードで書き取らなければならない授業では、右手(利き手)で書き取り、
同時に左手(反対の手)の色鉛筆で色付け、というテクニックが活躍します。
③ 行頭を揃え、縦につなげて、その分余白はたっぷり。
親切板書派、読み上げ派など、授業パターンは様々。
しかし、どんな場合でも、論理展開と要点を意識し、
こまめに改行しながら縦に(縦書きなら横に)つなげて書き取ります。
縦につなげた分、右側にできる余白は、行間の補足、思ったことや疑問点のメモ、復習欄として使いましょう。
また、ノート左側と下部が白紙、残りが罫線になっている「コーネル式」のノートも便利です。
最もノートの取り方に悩むのは、パワーポイントの授業かもしれませんね。
ハンドアウトがある場合、もらって安心せずに、思ったことや疑問点をこまめに書き込んでみて。
ハンドアウトがない場合も、ひたすら写すのに加えて、+αのメモが大切です。
写す時間が十分になければ、論理の流れを意識し、要点をメモする程度でOK。
どれだけたくさん書くかよりも、復習時にどれだけ思い出せるかに重点を置き、工夫を重ねてください。
④ 記号、略号、カタカナ、簡体字でスピードUPを図って。
「∵(なぜなら)」などの論理記号、「e.g.(例えば)」などの略号はもちろん、
フランスの学生がやってる略式綴字「-tion→-t゜」(例:attention→attent゜)や、
「th→θ」(例:anthologie→anθologie)などもおもしろいよ。
簡体字も、中国の文字だと思って敬遠する必要はありません。
話→话、紙→纸、賜→赐などは部首ごとにパターンが決まっている例。
また、藝→艺、過→过など、漢字全体を略せるものもあります。
おわりに
復習しやすく整理されたノートを目指して、いろいろ工夫してみてください。
ここに載っていないテクニックがあれば、ぜひSLAの先輩に教えてくださいね♪
(SLA ライティング担当)